【統合失調症003】妄想の病的な点は確信感

妄想とは?

現実とは違ったことを真実だと思い込んでしまい、確信感があるという症状です。

よくあるのは被害妄想。

・あの人は僕のことが嫌いだ。
・あの人は僕のお金を盗んだ。

など、現実とは違う、被害的な事柄を事実だと思い込んでしまいます。
これは、幻覚とセットの場合もありますし、僕個人的には境はあいまいです。

例えば、

あいつ仕事できないんだよね。使えない。(幻聴)

上司
上司
ソラ
ソラ

わ、上司は僕の仕事に不満があるんだ。
上司は僕のことが使えなくて嫌いなんだ(確信)。

というような幻聴があったから自然に産まれてくる考え。
「幻聴は、僕にとっては現実」なので、多少の確信感があるのは当たり前なんですね。

例えば、統合失調所ではない方が、その人への悪口を聞いたとき、悪口を言われたこと、その部分を嫌われていることは事実のはずです。それと全く同じことですね。
多少の確信感は自然と生まれます。

しかし!
病気の症状とされるだけあり、この確信感は多少じゃすみません。

完全な確信。
つまり、その人にとって事実になります。

妄想の病的な部分は確信感

妄想や、被害的な妄想は健康な方も経験があるものです。
ネガティブな言葉をかけられたとき、
小さな出来事の積み重ねで、
少々飛躍した被害妄想を持ってしまうことはあります。

ただ、そのことについてもしかしたらそうかもしれないと落ち込むことはあっても、
それは揺るがぬ事実だ。もうだめだ。
と、「もしかしたら」ではなく「事実」だと思ってしまうことは少ないと思います。

統合失調症の妄想では、「もしかしたらの推測、憶測、推論であることを飛び越して事実」になってしまうんですね。

それが「確信感」です。

また、もっと突飛な妄想。
例えば、「僕は神の子である」というも妄想も、

ソラ
ソラ

僕の苦しみの理由は何だろうか?

ソラ
ソラ

もしかしたら、僕は神の子で生まれつき特別だったんだ!

ソラ
ソラ

僕が辛い思いをするのは、人間の罪の肩代わりなんだ!

など、ちょっと浮かんでしまう突飛な妄想(中二と言ったら理解が早いかも)が症状によって確信感を持ち、妄想から事実に格上げされてしまった。と考えるとつじつまが合う。

さらに言えば、本人にとって全く現実の幻覚があるのだから、ある意味ファンタジーな現実を抱えることになる。
当然それのつじつま合わせとして、いろいろな妄想が出てきてしまう。

あの人かっこよくない?(幻聴)

幻聴のぬし
幻聴のぬし
ソラ
ソラ

あの人は僕に気があるかもしれない!(確信)

今、着替えてます。
ボーダーのシャツを着ました。

幻聴のぬし
幻聴のぬし
ソラ
ソラ

僕は監視されている。
命を狙われているんだ!

などなど、可能性は無限大です。

ということで、統合失調症は、普通の妄想、幻覚や病気から発生する妄想、その組み合わせの妄想が、「確信感」を持ってしまう「事実に格上げされる」というもので、
病的な部分は「確信感」なんです。