【幻聴】小さな革命「今悪口言った?」を止めることにした。

【発病当初】頭のおかしいやつになりたくない

僕は幻聴が聞こえるようになって、
それが悪口の内容で、
散々傷ついてきた。

発病当初、
それまで統合失調症ではなかったので、
感覚が普通の人のそれでした。

なので、他人に
「今悪口言った?」
と聞くことはできなかったししなかった。

・幻聴は幻なのでおかしいやつだと思われる。
・そんな人だと思ってたの?と思われ印象が悪い。
・悪口を言う人に聞くことは単純に怖い。(いじっめっ子にいじめられっ子が挑むようなもの)

などがその理由です。
僕は統合失調失調症と判ってから割と早い段階で病識がついたので、
悪口が聞こえてきたときにおかしいのは自分だと思っていた。

悪口が現実ではないのなら、
そのことについて聞くのは頭のおかしいやつになってしまう。

その理解があったので堪えてきた。

僕のイメージはこんな感じ

ソラ
ソラ

今なんか言った?悪口?

言ってないよ~。
(なんだこいつ。頭おかしいんか?)

友人
友人

恐ろしや。

【発病5年後】親しい人には幻聴について聞けるように!進歩!

発病5年くらいたったころだろうか。

親しい人には悪口(幻聴)が聞こえてきたときに、
「今悪口言った?」
「今何か言った?」
と聞けるようになった。

それは、その人を信頼しているから。
また、病気のカミングアウトがうまく行っているから。

時間の経過でそのような条件がそろったのだ。

また、親しい人から悪口を聞きたくないし、
僕を嫌いということはないだろうと安心していることも大きい。

これは大きな進歩だった。

病気の自分

傍から見たら少しおかしい自分

それを人に出せるようになったのだ。
そしてそれを受け入れてもらった。

本当に恵まれている。

その時の会話はこんな感じ

ソラ
ソラ

今悪口言った?

言った。言った。めっちゃ言った。
とんでもない悪口を言った。

友人
友人
ソラ
ソラ

ガーン
(ほっとする。)

大げさに冗談めかしてくれるのが、
僕にとてもとても救いです。

【発病10年後】お互いのために僕が我慢しよう!進歩!

幻聴について聞けるようになった。
大きな進歩だ。

だがやはりこのことにも大きな問題をはらんでいる。

・「悪口言ってないよ」と言われても完全には信頼できない。安心感を得られない。
・もっと安心が欲しくて何度も聞いてしまう。
・相手にとって印象が悪い。あまり多いと関係が崩れる。
・相手の精神的負担が大きい。

これらのことが問題だ。

詰まるとこと、聞いても聞いても安心感は得られないこともあるし、
相手としては、彼は病気なのだからしょうがないと思わなくてはならず、
精神的に我慢が必要だ。

これはよくないと最近思いだした。

これは正確には発病から11年後(12年目)の今である。

僕は僕の安心感のために、
色々なものを犠牲にしてきてしまったし、
代わりに相手の負担を求めていた。

僕は決意して、
友人に告げました。

今まで「悪口言った?」って聞いてきたけどそれ止めるにね。

と。

僕はやるぞ!
辛くてもこらえるぞ!

ちなみに友人の返信はこんな感じ。(かなりぼかします)

ソラ
ソラ

ぼく「悪口言った?」って聞くのやめるよ。

やってみてうまく行かなかったら他の方法を考えよう。
ソラに合う方法が見つかるといいね。

友人
友人

と、かなりポジティブに答えてくれました。
しかも、うまく行かないことも想定内。

なんてできた人間なんだ。

僕としても、
「うまく行かなくても、諦めないぞ」

頑張れ僕氏