【克服001】寛解とは?寛解ではなく克服を目指す!

治療の目標

病気の治療の目標となるいくつかの言葉があります。
まずそこから一緒に学んでいきましょう。

完治 (かんち)

病気が完全に治り、症状も病原も、その後の再発のリスクも限りなくゼロに近い状態を指します。元の健康な状態に完全に回復したと考えられます。特に感染症や急性疾患で使われることが多い言葉です。

精神疾患においても稀に完治という言葉が使われるのを聞きます。が、かなり稀です。

寛解(かんかい)

病気の症状が一時的または継続的に軽減・消失し、検査データなども改善している状態を指します。しかし、病気そのものが完全に消滅したわけではなく、再発の可能性が残っている状態です。特に、がんや自己免疫疾患、慢性疾患(糖尿病、高血圧など)で用いられることが多いです。症状がないため、通常の生活を送れることが多いですが、治療の継続や定期的な経過観察が必要です。

精神疾患では、症状がなくなった状態が続いていても、再発のリスクが残り続けるものが多いため、この寛解という言葉が使われることが一般的です。

治癒 (ちゆ)

病気や怪我、損傷などが治り、元の健康な状態に戻ること。広範な意味合いで使われ、「完治」や「寛解」を含む概念です。例えば、傷が塞がる、骨折が治る、風邪が治るなど、病気の原因が取り除かれ、機能が回復した状態を指します。必ずしも病気が完全に消滅し、再発の可能性がゼロになることを意味するわけではありません。

ソラ
ソラ

完全に治ったのが完治

ソラ
ソラ

症状がなくなったが、リスクが残るのが寛解

ソラ
ソラ

それらを含む健康に戻った状態が治癒かぁ。

精神疾患は主に寛解が使われる

一部の例外を除いて、精神疾患では寛解が使われることが多いです。
理由としては、

症状の変動性:特にうつ病、双極性障害、統合失調症などは、症状が改善したり悪化したりを繰り返す、再発性の高い疾患です。症状が一時的に消えたとしても、ストレスや生活環境の変化によって再燃する可能性があります。

ここで云う再発と再燃はほぼ同じ意味です。病状がジグザグと移ろうので、良い状態を見たときに一時的だとみなすということですね。

根治の難しさ: 多くの精神疾患は、その発症メカニズムが複雑で多岐にわたります。物理的な病巣を取り除けば完治、というような単純な形では捉えられないことが多く、完全に「治しきる」というよりは、症状をコントロールし、再発を防ぎながら安定した状態を維持することが治療目標となります。

物理的に治ったと判らない以上、完治とは言えないんですね。また、現状治しきることも難しく、良い状態の維持が目標になるんですね。

例外は、

・軽度な適応障害や一時的なストレス反応
・明確な器質性疾患による精神症状
・一部の発達障害

が挙げられるようです。

ソラ
ソラ

治ったと言い切れないということですね。そこだけ切り取ると完治できないということになるから、症状が治まり、社会に戻れる状態をもって寛解というのか。

精神疾患の寛解の割合

各精神疾患の寛解割合を一緒に見ていきます。

うつ病

1年以内の寛解率:「病気スコープ」の記事によると、うつ病と診断されてから1年以内に回復(寛解)する患者さんの割合は約7割だと言われています。残りの3割の患者さんは、数年かけてゆっくりと回復を目指す傾向にあります。

ソラ
ソラ

比較的短い期間で、約7割の方が寛解するんですね。

双極症

完全寛解率:ある報告によると、双極症の完全寛解率は4割弱とされています。これは、約6割の患者さんが、何らかの症状が残る部分寛解の状態であるか、あるいは慢性の経過をたどる可能性を示唆しています。

ソラ
ソラ

4割の完全寛解。厳しい数字だなぁ。

統合失調症

完全寛解の割合3割程度と見積もられていることが多いです。

僕の病気なので少し深掘りますね。

部分的な回復や軽度の障害を残す寛解(機能的寛解を含む):約半数(5割程度)の患者さんが、軽度の障害は残るものの、何らかの形で社会適応ができている状態(機能的寛解に近い状態)に達するとされています。全体として、9割の患者さんが一定程度の症状改善を認めるとの報告もあります。

長期的な予後:陽性症状に関しては、治療早期に症状がほぼなくなり、その状態が維持される人が約50%、5年以内に改善し維持される人が約18%といったデータがあります。一方で、陰性症状は続きやすい傾向があり、約5割の方で陰性症状が続くとされています。

ソラ
ソラ

3割の完全寛解…さらに厳しい数字ですね。

ソラ
ソラ

ですが、完全寛解含め約5割が機能的寛解に近い状態になる。
僕はこの状態に近いけど届かないくらいかなー。

ソラ
ソラ

陰性症状が残るのはよく聞くし、僕も実際そうだなぁ。体力がない…。
これが社会生活には大きな影響を与えるからつらいところ。

全体的に結構厳しい数字…。

寛解できるかは努力だけでは決まらないから目指さない

この厳しい数字は、医療機関で治療を受けて、記録に残っている方の数字です。

つまり、寛解に至らない人も、
最低限の努力はしているし、
治療を受けずに不真面目な生活を送っているわけではないんです。

これがどういうことを意味するかと言えば、

努力で寛解を目指すにも限度がある。

ということです。
言い換えるなら

努力したら必ず寛解できるということはない。

となります。
残酷な話ですが、
これはある種の運です。

例にもれず僕も寛解はしていないし、
けっこう症状は残っています。

ただ、努力が無駄になるということではなく、確率を上げる行動だと思います。

その努力の先に必ずしも寛解が待っていないというのが辛いところなんです。

努力の先が運で決まるのですから。

では、何を目指そうか。

僕が僕のために見出した目標が…

そうだ、克服を目指そう!

僕は克服を目指すことにしました。

完治寛解という、
元の状態に戻ることではなく、
過去に戻ることでもなく、
今の状態から一歩前へ

病気で生じるあらゆる困難影響を対処し乗り越え、
過去の自分に戻ることなく、
新しい進化した自分へ

医療福祉関係者主体の治療ではなく、
僕自身が主導権を持ち、
選択する

病気すら糧にして、
より良い経験と人生を

目指す地点は自分で決める。
自分の力で達成する。

誰かに頼ると決めたのが自分なら
それすら自分の力のうち

そして、言いたい

僕は統合失調症を克服した!と、

その道は整えたぞ!と、

僕は言いたい。

※僕は医療関係者ではありません。ここでは、チャットaiやネットを活用し、得た情報が使われています。気になる際は、ご自身で精査してください。